2013年8月27日火曜日

夜間水冷ちう

イチゴは今、ハウス本圃への定植へ向けて最終段階です。

植える準備が整う為にはイチゴ自身にも花が咲く準備をして もらわなけばなりません。

その準備とは、、、
日が出ている時間が短くなって気温が下がり、体内の窒素栄 養状態が低くなるような条件が必要になります。

要は冬が来て春が来るようにすると花を咲かせて実を付けま す。

でも、今は夏。
そこで苗を17時ころからシルバーポリで覆って暗い環境に置 きます。 ただ覆うだけでは暑いので苗は冷やして18度位にする必要が あります。 ウチでは井戸水を汲み上げバシャバシャとシルバーポリの上 からかけます。
井戸水は年中15度位なのでこれで温度も下がります。
水は17時
から22時くらいまでと朝は5時から9時くらいまでかけ ます。
この期間が余計に暗い時間でもあります。

ウチはこういう方法ですがより効率的に短日処理をするため には大きな冷蔵庫で行う生産者もいます。

このような処理を的確にすることでクリスマスに美味しいイ チゴを届けることができるんですね。

さぁ次回は花が咲く準備ができたか確認する作業です。

2013年8月19日月曜日

太陽熱処理完了



お盆も終わり作業はイチゴの定植に向けて次の作業に入りました。

定植するイチゴの株のお手入れもしつつ、植える先のハウスでも作業再開です。

7月中旬から行っていた太陽熱処理を完了し被覆していたビニールを回収しています。
被覆の内側は水分で湿っているのである程度乾かしてから回収します。
この後は畳んでしまい、破れてしまうまで使い回します。

まだまだ暑いですが、風が吹くと気持ちいいんですよ。

いよいよイチゴの定植が近づいてきましたよ~~。

2013年8月6日火曜日

育苗ちう。

イチゴ屋さんは今、年末からの出荷に向けて土づくりや太陽 熱処理などの作業を本圃では進めています。

更にその一方で、イチゴを実らせるための株を作っていま す。 イチゴは親株からランナーと呼ばれる子株が出て増えていく 植物です。 今の品種は種をまいて芽が出てといった方法で増やすことは ありません。

写真はその育苗方法の一つで隔離育苗床での栽培方法です。 実はこの方法、絶滅危惧種な方法で今のイチゴ屋さんで採用 してる方はほとんどいません。 今はポットに受けたりして栽培する方がほとんどです。

大部屋雑魚寝のような宿は減り、個室完備のホテルが増えた ような感じでしょうか。

この方法、実はそんなに育苗には手間がかからないというメ リットはありますが、 (ウチの人員ではこのような方法が合理的) 毎年同じ土を使うので病気になるリスクはたかまるデメリッ トもあります。 また、苗質のコントロールがしにくいという事もあるでしょ う。 その辺のデメリットが今採用されなくなってきた理由と思い ます。

ウチも今の設備が老朽化したら別の方法になるでしょう。

ちなみに、イチゴの親株付近に植わってるネギ。 こうするとネギの根っこの周りにいる微生物がイチゴの病気 になる病原菌をやっつける(拮抗作用)効果があると言われて います。 まぁ実際はおまじないのようなところではあるのですが、や れることはやるのです。

今年は天候がいまいち安定しなくて育苗にも気を遣います。

そして、あと1ヶ月もするとここにある苗たちは、土づくり の終えた本圃に植えられていきます。